スマホ出荷台数のニュース概要

AI需要の高まりによるコンピューターやデータセンターの増強がRAM不足を引き起こし、メモリ価格が急騰している。
この状況を受け、調査会社IDCは今年のスマートフォン出荷台数が12.9%減少し、過去10年で最大の落ち込みとなると予測している。
IDCは、2025年に12億6000万台だった出荷台数が、今年11億2000万台に減少すると見込んでいる。
IDCのシニアリサーチディレクター、ナビラ・ポパル氏は、このメモリ危機が一時的な衰退にとどまらず、市場全体の構造的なリセットを引き起こし、長期的なTAM(総市場規模)、ベンダーの状況、製品構成を根本的に変えるだろうと述べている。
メモリ不足により、スマートフォンの平均小売価格は14%上昇すると予想されている。
ポパル氏は、中小企業が撤退し、低価格帯のベンダーが供給制約と高価格帯での需要低下により出荷台数が大幅に減少すると予想している。
出荷台数は記録的な落ち込みとなるものの、スマートフォンのASP(平均販売価格)は14%上昇し、今年523ドルという記録的な水準に達すると予測されている。
100ドル未満のスマートフォンは、部品コストの上昇により「恒久的に経済的に困難」になり、その価格帯でデバイスを製造するメーカーは市場から撤退する可能性がある。
この傾向により、中東およびアフリカ地域では出荷台数が前年比で20%以上減少すると予測されている。
中国およびアジア太平洋地域(日本を除く)も、それぞれ10.5%および13.1%の減少が見込まれている。
IDCは、RAM価格は2027年中頃に安定すると予想している。
別の調査会社カウンターポイントも昨年にスマートフォン出荷台数の減少を予測したが、その減少幅はわずか2.6%だった。
ナッシングの共同創業者兼CEOであるカール・ペイ氏は、メモリコストの上昇により、2026年にはスマートフォンの価格が高くなると警告している。
ペイ氏は、低価格帯のスマートフォンはもはや持続可能ではなく、特にエントリーおよびミッドレンジ市場は20%以上縮小する可能性があると述べている。




RAM価格上昇の注目ポイント

  1. AI需要の高まりでRAM不足が深刻化し、スマートフォン出荷台数が12.9%減と過去10年で最大の落ち込みとなる見込み。
  2. RAM価格の高騰により、スマートフォンの平均小売価格は14%上昇し、100ドル以下の機種は製造が困難になる可能性。
  3. 中東・アフリカ地域やアジア太平洋地域で出荷台数の大幅な減少が予測され、市場構造の大きな変化が起こるとIDCが分析。

市場構造変化の分析・解説

AI需要の拡大に伴うRAM不足が、スマートフォン市場に深刻な影響を与えている。
IDCの予測によれば、2026年のスマートフォン出荷台数は前年比12.9%減少し、過去10年以上の最大減となる見込みである。
これは、RAM価格の高騰がスマートフォン全体の価格上昇を招き、需要を抑制する結果として現れている。
特に、100ドル以下の低価格帯スマートフォンは、製造コストの増加により、経済的に成立しなくなる可能性も示唆されている。
地域別に見ると、中東・アフリカ地域での落ち込みが20%を超えるなど、新興市場への影響が大きい。
中国やアジア太平洋地域も、それぞれ10.5%と13.1%の減少が見込まれている。
IDCは、RAM価格の安定化を2027年中頃に予測しているが、市場構造の変化は避けられないと分析している。
他社調査会社のCounterpointも出荷台数の減少を予測しているが、IDCの予測ほど深刻ではない。
NothingのCEOであるカール・ペイも、スマートフォンの価格上昇を警告しており、低価格帯モデルの衰退が予想される。
この状況は、スマートフォン市場の長期的なTAM(総市場規模)やベンダーの勢力図を大きく塗り替える可能性がある。

※おまけクイズ※

Q. 記事の中で、今年のスマートフォン出荷台数は前年比で何%減少すると予測されていますか?

ここを押して正解を確認

正解:12.9%

解説:記事の冒頭で、IDCが今年のスマートフォン出荷台数が12.9%減少し、過去10年で最大の落ち込みとなると予測していると述べられています。




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