ワッツアップ遮断のニュース概要

ロシア当局は国内の通信監視を強化するため、メタ社が所有するメッセージングアプリ「ワッツアップ」へのアクセスを公式に遮断する措置を講じた。

ワッツアップは声明の中で、ロシアが「人々を国家所有の監視アプリに誘導しようとする試み」としてワッツアップを完全に遮断しようとしたと批判し、1億人以上のユーザーを安全な通信から孤立させようとしていると非難した。

この措置は、ロシアの法律に準拠しないことが理由とされている。同国の法律は、オンライン情報配信業者として登録されたすべての企業に対し、ロシア国内で交換されるすべての電子メッセージの個人ユーザー情報とデータを保存し、政府機関に提供することを義務付けている。

ロシア連邦通信監督庁(ロスコムナドゾール)は2024年末にワッツアップを当該登録簿に追加した。

ワッツアップは、ユーザーの接続を維持するためにできる限りのことを行うと表明している。

また、別のメッセージングアプリ「テレグラム」も今週、同様の制限に直面しており、多くの市民から批判を受けている。テレグラムの創設者パベル・ドゥロフは、この措置の真の動機は政治的な検閲であると主張した。

ロシアは、ウクライナ侵攻以降、プラットフォームがロシアのメディアに対して「差別」を行ったとして、インスタグラム、フェイスブック、エックス(旧ツイッター)などのソーシャルメディアプラットフォームも禁止している。

ワッツアップやテレグラムが言及する「監視アプリ」は「MAX」と呼ばれるプラットフォームである。政府の全面的な支援を受けて2025年に開始されたMAXは、メッセージングや電子商取引機能に加え、医療や行政機関の予約などの政府サービスへのアクセスも提供する。

ロシア当局はMAXを、中国の「ウィーチャット」と同様に、ソーシャルネットワークであり、政府サービスへの重要なポータルであると宣伝している。また、昨年からロシアで販売されるすべての新しいデジタルデバイスにMAXアプリをプリインストールすることを義務付けている。




ロシア通信規制の注目ポイント

  1. ロシア当局は、国民の通信を監視するため、メタ社傘下のWhatsAppへのアクセスを公式に遮断した。
  2. WhatsAppやTelegramの規制は、個人情報や通信データの政府機関への提供を求めるロシア法への不遵守が理由。
  3. 政府主導のアプリ「MAX」の利用を促しており、プライバシー侵害や政治的検閲への懸念が高まっている。

情報統制の分析・解説

ロシア当局によるWhatsAppの通信遮断は、国内における情報統制の強化を示唆する。
この措置は、個人情報や通信データの政府機関への提供を義務付けるロシア法への非遵守が理由とされている。
WhatsAppの遮断は、1億人以上のユーザーを隔離し、プライバシーと安全性を損なう逆行的な動きと批判されている。
当局は、国産の監視アプリ「MAX」への移行を促していると見られる。
「MAX」は、メッセージング機能に加え、政府サービスへのアクセスも提供する多機能アプリであり、中国のWeChatと同様の役割を担うことが期待されている。
今回の措置は、2022年のウクライナ侵攻以降、InstagramやFacebook、X(旧Twitter)など、多くのソーシャルメディアプラットフォームがロシアで禁止された流れと一貫している。
Telegramも同様の規制に直面しており、政治的な検閲を目的としたものとの批判も出ている。
VPNを利用することでWhatsAppへのアクセスは可能だが、当局による監視は強化される可能性がある。
ロシア政府は、国民のデジタル活動に対する統制を強め、情報空間を自国主導で再構築しようとしている。
この動きは、デジタル主権の追求とプライバシー保護のバランスという課題を浮き彫りにしている。

※おまけクイズ※

Q. 記事の中で、ロシア当局が国民に利用を促している国産のアプリは何と呼ばれる?

ここを押して正解を確認

正解:MAX

解説:記事の終盤で、ロシア当局が国民に利用を促しているアプリとして「MAX」が言及されています。




詳しい記事の内容はこちらから

参照元について