Google親会社Alphabetが320億ドルでWizを買収、サイバーセキュリティ投資の新たな成功例

概要

Google親会社のAlphabetによるサイバーセキュリティ企業Wizの320億ドルの買収は、初期投資家に巨額のリターンをもたらしました。
著名VCのSequoiaは30億ドル（投資額の約25倍）を得る見込みです。
特に注目されるのはイスラエルのVC、Cyberstartsです。
2020年のシードラウンドで5400万ドル規模のファンドから640万ドルを投資し、現在4.1％の株式を保有。
今回の買収で13億ドル、さらに過去のセカンダリー取引で1億2000万ドルを獲得し、総リターンは14億2000万ドルに達し、初期投資額の222倍という驚異的な成果をあげています。

また、後期投資ラウンドにも4000万ドルを投資し、それが1億2800万ドルに成長（3.2倍）しました。
同ファンドの総リターンは26倍を達成しており、他の潜在的な出口を含めればさらに成果が期待されます。
例えば、別の出資先であるIslandは現在45億ドルの評価額で資金調達を進めていると報じられています。

一方、Index Venturesは12％のWiz株を保有し、今回の取引で38億ドル以上のリターンが予想されています。

ポイント

1. Google親会社アルファベットによるWizの320億ドルの買収は、サイバーセキュリティ企業の早期投資家に巨額のリターンをもたらす。
2. SequoiaはWizに対して25倍のリターン、Cyberstartsは220倍以上のリターンを実現し、注目される結果となった。
3. Cyberstartsの初期投資は1.42億ドルのリターンを得て、VC史上最高のリターンを誇るファンドとなる可能性が高い。

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