PhonePe、Pincodeアプリ終了を発表し、B2Bサービスに注力へ

概要

Walmart傘下のフィンテック大手PhonePeは、インドの過密なオンライン小売市場からの撤退として、消費者向けのPincodeアプリを終了し、事業をオフライン店舗向けB2Bサービスにシフトすることを発表した。
創業者兼CEOのSameer Nigam氏は、消費者向けクイックコマースアプリの運営は本業である小規模小売支援の妨げになっていたと説明。今後は店舗の運営効率向上や収益改善、可視性向上を支援することに注力する。
Pincodeは2023年4月に政府支援のONDC上でローンチされ、食品や医薬品、電子機器、日用品などを地元店舗から提供。最初はバンガロールで展開し、他都市にも拡大した。
しかし、クイックコマースモデルに転換しても市場競争が激しく、成長は限定的であったため、サービス終了を決定。現在はPincodeチームのリソースを、インド全域のオフライン事業者向けB2Bソリューション拡充に集中させる。
PhonePeは既に在庫管理やERPソフト、直接仕入れサービスを提供しており、今後はこれらのB2B事業を拡大し、2026年中頃の株式上場を目指す。

ポイント

1. PhonePeはインドの小売市場から撤退し、Pincodeアプリを終了、B2Bサービスへ注力。
2. Pincodeアプリは地域密着型の迅速配送サービスに変更されたが、競争の激化で普及しなかった。
3. PhonePeはB2B向けにオフライン商店支援を強化し、2026年の上場を目指す。

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