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スウェーデンのスタートアップEvrocが欧州のハイパースケールクラウド構築に向けて5,060万ユーロを調達

概要

スウェーデンのスタートアップEvrocが、ヨーロッパのデジタル主権を目指した大規模クラウド企業構築に向け、シリーズAラウンドで約55百万ドル(50.6百万ユーロ)の資金を調達しました。

同社は、米国技術への依存を減少させるヨーロッパ独自のクラウド基盤の構築を掲げています。

2028年までに8つのデータセンター設置を計画しており、既にストックホルムとパリに複数の施設を運営中。更にフランクフルトやスウェーデン、フランスにも新設が進行中で、2026年完了予定の施設ではAI向けの液冷技術に対応する高密度エネルギー設計が導入されます。

Evrocは、防衛、公共医療、金融など主権性が求められる分野の顧客を対象にサービス提供を開始しており、開発中心地としてロンドンも加えています。

CEOマティアス・オストローム氏は、ヨーロッパ内での完全主権型クラウドの重要性を強調しつつ、米国との地政学的騒乱やAI革命に対応できるインフラ構築を狙い、AWSのような開発者フレンドリーなクラウド設計を目指しています。

現在はソフトウェア基盤構築に注力し、今後2025年までにより大量の資金調達を計画中。データセンター設置に必要な投資は、負債ベースの資金調達モデルで実現するとしています。

ポイント

  1. Evroc社は欧州のデジタル主権確立を目指し、5,000万ユーロを調達。
  2. 2028年までに8つのデータセンター設立計画を掲げ、スウェーデンとフランスで進行中。
  3. AI活用を重点にし、欧州独自のクラウド構築を推進中。

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