静岡でドローンを飛ばせる場所とは？
静岡県は富士山や伊豆半島、雄大な駿河湾など、自然美あふれる場所が多数あります。
こうした観光地や山間部は、ドローン愛好者にとって絶好の撮影スポットが点在しているエリアです。
しかし、「静岡でドローンを飛ばせる場所」は限られており、事前に情報収集とルールの確認が必須となります。
静岡県でドローン撮影が楽しめる具体的なおすすめスポットや、その場所での必要な許可・規制について詳しくご紹介します。
静岡の絶景スポットとドローンの魅力
静岡でドローンを飛ばせる場所といえば、やはり富士山を背景にした自然豊かなロケーションが印象的です。
決して東京や大阪の都市部では味わえないダイナミックな風景が、静岡ならではの特徴です。
富士山周辺エリア
日本一の象徴とも言える富士山は、静岡のドローン撮影聖地といえます。
富士川河川敷や朝霧高原などは広大で障害物が少なく、ドローンを飛ばせる場所として人気です。
特に朝霧高原では、富士山と牧草地の広がる風景をパノラマ撮影できます。
ただし富士山本体は国有林や私有地が多く、場所によっては林野庁や土地所有者への申請や許可が必要なこともあります。
蒲原海岸・三保松原
日本三大松原として知られる三保松原は、世界文化遺産「富士山－信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産です。
青い海と美しい松林、そして富士山のシルエットが同時にカメラに収まります。
三保松原の先端では、海外ドラマや映画でも見かけるような浜辺の景色が撮れるため、多くのドローンパイロットが撮影目的で訪れています。
一方、三保松原は天然記念物にも指定されており、規制区域が細かいため飛行プランの確認は必須です。
伊豆半島エリア
静岡の南端、伊豆半島には西伊豆・南伊豆の海岸線を始め、河津桜や大室山、仁科峠などドローン愛好家が写真を撮りたくなる風景が揃っています。
特に堂ヶ島はリアス式海岸の断崖や青の洞窟が美しく、陸路が険しい場所の撮影にはドローンが強力な武器です。
また、伊豆エリアではドローンが飛ばせる場所として自治体が専用のフィールドを整備している場合もあります。
その他のおすすめエリア
田子の浦や沼津港周辺、天竜川流域や浜名湖周辺なども、静岡で人気のドローン飛ばせる場所です。
特に沼津港エリアでは、港町の風景や伊豆半島の山並み、雄大な駿河湾のコントラストが特徴的な映像としてSNS等でも注目を集めています。
静岡でドローンを飛ばせる場所の事前確認ポイント
静岡で「ドローンを飛ばせる場所」を探す時は、撮影したいエリアが法的に問題ないか、自治体や管理団体の規制が無いかの確認が最重要です。
静岡県下は自然豊かながら、「航空法」や「道路交通法」に加え、「自然公園法」「文化財保護法」など複数の法令が関係します。
航空法による飛行禁止区域
空港周辺（例：静岡空港周辺）や、人口密集地（DID地区）は航空法でドローン飛行は禁止されています。
静岡市や浜松市の中心部はほとんどが人口密集地指定となっており、空撮は国土交通省の許可が必要です。
また、上空150m以上の飛行や目視外飛行などにも、用途に応じて別途申請が求められます。
自治体・管理団体の規制チェック
自治体によっては公園や海岸、山林エリアでのドローン利用を独自に制限している例も多々あります。
静岡県立公園、市町村が整備する公共の公園、河川敷では必ず管理事務所や市町村役場にドローン飛行の可否を事前確認しましょう。
有名な例では、駿府城公園や梅ヶ島温泉周辺も基本的に「許可がないと飛ばせない」場所です。
一方で、自治体主催のイベントや事前申し込み制のドローン体験会など、定められた手続きを踏めば利用可能なこともあります。
国立・県立自然公園、文化財エリア
日本平や浜名湖周辺、足柄下郡一帯の一部などは国立・県立公園や世界遺産エリアとして保護規制が敷かれています。
特に三保松原や富士山の周辺は「文化財保護法」により、環境保全・景観保護の観点からドローンの利用に厳しい基準が設けられています。
管理する文化振興課や林野庁、観光協会で事前に相談・申請を行いましょう。
静岡で利用可能なドローンスクールや練習場
ドローン飛行に慣れていない初心者や、法律や練習のために専用フィールドが必要な場合は、静岡県内の「ドローンスクール」「ドローン練習場」を利用するのが安全・安心です。
代表的なドローンスクール
静岡市葵区や浜松市には、JUIDA（日本UAS産業振興協議会）認定のスクールや、産業用ドローン専門の教習施設があります。
こうしたドローンスクールでは法規制への対応や、実際に静岡でドローンを飛ばせる場所の事例・注意点を教えてもらえるので、初めての方には特におすすめできます。
ドローン専用の屋外フィールド
南伊豆町「ドローンフィールド伊豆」や、静岡市清水区で展開している練習場では、広々とした場所で安心して基本操作や空撮が楽しめます。
都市部の人口密集地や観光地での飛行が不安な人は、まずこうした専用フィールドで練習やテスト飛行を重ねるのが最良のアプローチです。
静岡でドローンを飛ばす時のトラブルと注意点
静岡でドローンを飛ばせる場所を探すうえで一番多いトラブルは、知らずに制限区域に進入してしまったり、観光客や住民とのトラブルが発生することです。
また、伊豆半島や富士山周辺などは風が強い時期も多く、機体の流失・墜落リスクも増します。
しっかり許可を取得すること
国土交通省の「ドローン情報基盤システム（DIPS）」などで事前申請すること、自治体や各地の管理団体の公式HPを必ず確認することが重要です。
他の利用者・観光客への配慮
静岡県内は観光地がほとんどのため、ドローンを飛ばせるからといって混み合う時間帯やイベント開催中に飛来させるのは控えましょう。
観光名所では、三脚やスマホ撮影する人も多いので、安全確認とコミュニケーションが不可欠です。
天候や周辺環境のチェック
風の強い日、雨天、濃霧などは静岡特有の気象変化なので、ドローン飛行には天気予報や現地状況のチェックを怠らないことが求められます。
静岡の最新・注目ドローン活用事例
静岡県では「静岡県ドローン協会」や産業振興団体も、農業分野・インフラ点検・災害対応・観光PRなどドローンの利活用を推進しています。
遠州灘でのドローン漁業支援
静岡沖の遠州灘では、水産試験場や地元漁協が連携し、ドローンによる漁場探査・漁群観測など先端的な活用が進んでいます。
空から魚群の動きを観察できることで、漁師の負担や燃料コスト削減、持続可能な漁業の実現につながっています。
富士市での災害ドローン導入
災害時の情報収集・救援活動にも静岡ドローンネットワークは力を入れており、実際に富士市消防本部では救急救命や山岳遭難救助の現場でドローンが積極活用されています。
上空からの迅速な情報提供や人命救助の効率化によって住民の安全を守る仕組みづくりが進行しています。
観光×ドローンのPR施策
静岡市観光協会は、ドローンを使った「空から見た静岡」観光教材動画の制作など、観光名所の魅力を発信しています。
また、伊豆市や沼津市などでは、地場産品とドローン映像を組み合わせたPR動画なども年々増えている状況です。
まとめ：静岡でドローン飛ばせる場所を安全に楽しむポイント
静岡は海・山・川とバラエティ豊かな景観が集中するドローン天国とも言えるエリアですが、「ドローンを飛ばせる場所」は法規制や周辺環境への配慮が大切な地域です。
富士山や三保松原、伊豆半島などの名所を撮影したい場合は、事前の調査・申請・現場でのマナー遵守に努めましょう。
また、初心者や法令に自信がない方はドローンスクールや認定フィールドから始めることで、静岡ならではの絶景をより安全に、トラブルなく記録に残せます。
しっかりと準備をして静岡でのドローン空撮ライフを満喫してください。
