概要
TikTokは、新しい“Footnotes(脚注)”機能を試験的に導入している。
これはXのCommunity Notesと似た仕組みであり、動画に補足情報やコンテキストを追加し、内容の理解を深めることを目的としている。
米国を皮切りに展開され、TikTokは既存のコンテンツの信頼性を高めるための施策と併用されると説明している。
従来のファクトチェックやラベル付けを強化しつつ、Footnotesは異なる意見を持つユーザー間の合意形成を促す「ブリッジベースのランキングシステム」を採用している。
ユーザーは異なる見解のあるコメントを残し、それを評価でき、評価を受けて“有用”と認められた Footnotesのみが広く見える仕組みだ。
さらに、多くのユーザーからの評価を得ることでこのシステムはより効果的になると期待されている。
コメントやステッチ、デュエットと比べ、Footnotesは専門知識の共有や複雑なテーマの理解促進に役立つ新たな手段となる。
特に、STEM分野や誤解を招く統計や、進行中の出来事に関して有用な情報を補足できる点が強調されている。
この新機能の導入は、誤情報や偏った情報の拡散を抑える狙いもあり、ユーザーが信頼性向上に参加できる仕組みだ。
米国内の18歳以上で、6か月以上プラットフォーム利用経験があり、違反歴のないユーザーは、脚注の投稿者登録が可能となる。
今後、脚注は投稿者の情報とともにコンテンツに表示される予定だが、詳細な場所や見え方は未定である。
TikTokは、60以上の言語と130の市場で認定されたファクトチェック組織と連携し、コンテンツの正確性向上を図っている。
脚注はこうした取り組みを補完し、議論を豊かにし、視聴者・投稿者・クリエイターすべての体験向上を目指すものだ。
ポイント
- TikTokは新機能「Footnotes」を米国でテスト中で、動画に補足情報を追加できる。
- Footnotesは信頼性向上のための既存の対策を補完し、意見の異なるユーザーが評価できる仕組み。
- この機能は誤情報抑制や複雑な内容の理解促進に役立ち、投稿者は条件を満たす必要がある。


