概要
2025年のインドの都市部では、人々はほとんど待つことなく必要なものをアプリで注文し、数分以内に配達されるサ servicesが急速に拡大している。
この流れにより、食品や日用品、スマートフォン、ゲーム機などあらゆる物が数分で手に入るようになり、利用者は外出や待ち時間を避けられるようになっている。
投資家もこの動きを見込み、デリー発のスタートアップ「Pronto」が、清掃や洗濯、家庭サービスを10分以内で提供できるサービスで、設立からわずか90日で企業評価額を3倍以上に増やした。
Prontoは2023年5月に1250万ドルのシードラウンドで1250万ドルの評価額を獲得後、最新のシリーズAラウンドでは、総額1億1000万ドルの資金調達に成功し、評価額は4億5000万ドルに達した。
この急成長の背景には、同社の収益が設立後わずか3ヶ月で約5倍に増え、日々数千件の予約が入り、年間で750万ドルから1500万ドルの継続収益を見込んでいることがあると創業者兼CEOのサルダナは語る。
投資家は、若くて意欲的なサルダナのリーダーシップや、彼女が米国で過ごした経験とビジネスのスピード、そしてチームの質を評価し、早期に資金投入を決めた。
インドには潜在顧客となる核家族が1億8千万から1億9千万存在し、3,500万人の半熟練・未熟練労働力が家事サービス市場に参入し、総労働賃金は350億ドル規模になると指摘されている。
Prontoは、 Gurugramに6つの拠点を展開し、都市の多様な地域に対応を広げているほか、今後12〜18ヶ月内にムンバイやバンガロールなど主要都市への展開を計画している。
従業員は33人、プラットフォームには約750人の労働者が登録し、家庭サービスの需要は引き続き高いとみられている。
ポイント
- インドのクイックコマース分野が急成長し、数分以内に各種サービスや商品を配達できる仕組みが広がっている。
- Prontoは家事代行などのサービスで急成長し、わずか3か月で評価額が3倍以上に拡大した。
- インドの巨大な家庭市場と未熟練労働力を背景に、複数のスタートアップがこの分野で競争を展開している。


