家電

LeydenJarが欧州で13億円調達、米大手顧客向けシリコン負極量産工場2027年開設へ

概要

オランダのLeydenJarが、米国大手消費者電子企業向けの純粋なシリコンアノード技術の量産化に向け、1,300万ユーロ(約1,520万ドル)の資金調達を実施した。
同社は追加で米国顧客から1,000万ユーロの支援も受け、2027年にアイントホーフェンで第1工場「PlantOne」を開設する計画だ。
現在リチウムイオン電池やグラファイトアノードの大半は中国製だが、LeydenJarのシリコンアノードはこれを覆し、電池性能を大幅に向上させる可能性がある。
同社はプラズマ蒸着技術で銅基板上にスポンジ状シリコン柱を成長させ、充放電時の膨張・収縮に対応させて耐久性を高めている。
従来のグラファイトアノード比で50%のエネルギー密度向上、450回以上の充放電にも8割の容量保持を実現しているが、自動車業界が目標とする1,000回にはまだ届かない。
まずは消費者向け電子機器市場で導入を進め、将来的には電気自動車にも参入を目指すが、大規模工場建設や品質認証には長い時間とデータ蓄積が必要だ。
バッテリー業界が変革期にある中、LeydenJarの技術が耐久性・製造性を両立しつつ画期的な性能向上を証明できれば、多くの需要を獲得する可能性がある。

ポイント

  1. LeydenJarが約23億円を調達し、シリコン負極技術の量産体制を強化します。
  2. スパイシリコン構造で充放電サイクル450回超を実現、CO2排出削減にも寄与。
  3. まず家電分野で展開、EV市場進出には追加実証と生産拡大が必要です。

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