ニュース概要

ハマフィルムのフォトブースを製造する会社が、顧客の写真や動画をオンラインで晒していることが、セキュリティ研究者Zeacerによって指摘されました。

Zeacerは、10月にこの脆弱性をハマフィルムに報告したものの、返信がなかったため、11月末にTechCrunchに連絡しました。

彼が提供したサンプル画像には、若者がフォトブースでポーズを取る姿が映し出されていました。

ハマフィルムのブースは、写真を印刷するだけでなく、顧客の写真を同社のサーバーにアップロードする仕組みです。

保有会社のVibecastは、Zeacerからの警告に対して未だ返答をしておらず、TechCrunchからのコメント請求にも応じていません。

Zeacerによれば、問題は未だ完全に解決されておらず、顧客データが引き続き漏洩している状況です。

彼が最初に発見した時、フォトブースのサーバーからは2~3週間ごとに写真が削除されていましたが、現在は24時間以内に削除されるとのことです。

それでも、ハッカーは毎日この脆弱性を悪用して、サーバー上の写真や動画をダウンロードできる可能性があります。

今週初め、Zeacerはメルボルンのハマフィルムブースに1,000枚以上の写真がオンラインで見られることを確認したと述べています。

この事件は、企業が基本的なセキュリティ対策を講じていなかった一例であり、過去には裁判所の陪審員情報を管理するウェブサイトで同様の問題が指摘されていました。

ポイント

  1. 写真ブースを製造するHama Filmが顧客のデータを流出させている。
  2. 脆弱性を指摘した研究者は、問題が未解決であると報告。
  3. 顧客の写真は24時間後に削除されるが、ハッカーは依然としてアクセス可能。

ニュース分析・解説

Hama Film社のフォトブースが顧客の写真や動画をオンラインで曝露している問題は、情報セキュリティの甘さを浮き彫りにしています。この事件の根底には、企業が基本的なセキュリティ対策を怠り、特にデータアクセスの制限(レートリミティング)が不十分であったことがあります。Zeacer氏が明らかにしたこの脆弱性は、顧客のプライバシーを脅かすだけでなく、企業の信頼性にも重大な影響を与えかねません。

将来的には、フォトブースのような個人情報を扱うサービスに対して厳しい規制や監査が求められる可能性が高いです。また、顧客のデータが漏洩するリスクを軽減するため、企業は先進的なセキュリティ技術を導入する必要があります。これにより、顧客の信頼回復を図るとともに、セキュリティインシデントの再発防止に寄与することが求められます。この事例は、業界全体に警鐘を鳴らすとともに、デジタル時代におけるデータ保護の重要性を再認識させるものです。

※おまけクイズ※

Q. Hama Filmのフォトブースに関するセキュリティ問題で、写真が削除される頻度はどのくらいですか?

ここを押して正解を確認

正解:24時間ごと

解説:Zeacerによると、サーバー上の写真は現在24時間ごとに削除されることが確認されています。

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