概要
サイバーセキュリティ企業Lookoutによると、北朝鮮政権に関連するハッカーグループがAndroidスパイウェア「KoSpy」をGoogle Playストアにアップロードし、一部のユーザーを騙してダウンロードさせたという。
Lookoutは、KoSpyが北朝鮮政府に「高い信頼性」で帰属すると報告しており、少なくとも1つのスパイウェアアプリはGoogle Playに存在し、10回以上ダウンロードされたことが確認されている。
最近の北朝鮮のハッカーは、暗号資産の大規模な盗難事件で注目を集めているが、今回のスパイウェアキャンペーンは監視目的であると考えられている。
KoSpyはSMSメッセージ、通話履歴、位置情報、ファイル、ユーザーの入力したキーストローク、Wi-Fiネットワークの詳細、インストールされたアプリのリストなど、膨大な敏感情報を収集することができる。
また、音声を録音したり、カメラで写真を撮ったり、画面のスクリーンショットを取得する機能も備えている。
Lookoutは、KoSpyがGoogle CloudのFirestoreを利用して初期設定を取得していることも発見した。
GoogleはLookoutの報告を受け、すべての特定されたアプリをPlayから削除し、Firebaseプロジェクトを無効化したと述べている。
Lookoutは、ターゲットが特定の人物である可能性が高いとし、韓国に住む英語または韓国語を話す人々を狙った高度にターゲット化されたキャンペーンであると考えている。
アプリの名前やインターフェースが韓国語に対応していることから、韓国のユーザーを意識した設計であることが示唆されている。
ポイント
- 北朝鮮のハッカーがGoogle PlayにAndroidスパイウェアをアップロードした。
- スパイウェア「KoSpy」は特定のターゲットを狙った監視活動を行っている。
- Googleはスパイウェアアプリを削除し、ユーザーを保護する対策を講じた。
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