イスラエルのスパイウェア企業パラゴン、6カ国政府の顧客候補に浮上

概要

オーストラリア、カナダ、キプロス、デンマーク、イスラエル、シンガポールの政府が、イスラエルのスパイウェアメーカー「パラゴン・ソリューションズ」の顧客である可能性があると、トロント大学のシチズン・ラボが報告しました。

この報告は、パラゴンのスパイウェア「グラファイト」に関連するサーバーインフラを特定したもので、特定の国の証明書と一致するIPアドレスが見つかりました。

WhatsAppは1月に約90人のユーザーに対し、パラゴンのスパイウェアに狙われた可能性があると通知し、イタリアでスキャンダルが発生しました。

パラゴンは、競合他社と差別化を図るため、責任あるスパイウェアベンダーを自称しており、特に米国とその同盟国に技術をライセンス供与していると主張しています。

シチズン・ラボは、パラゴンのスパイウェアが特定のアプリを標的にし、デバイス全体を侵害することなく感染することを指摘しました。

また、パラゴンのスパイウェアは、NSOグループの「ペガサス」よりも発見が難しいとされていますが、情報共有によって証拠を見つけることが可能であると述べています。

パラゴンの幹部は、シチズン・ラボの報告に対し、情報が限られているためコメントできないとしていますが、具体的な顧客については明言を避けています。

ポイント

1. オーストラリア、カナダ、キプロスなど6カ国がParagonのスパイウェアの顧客とされている。
2. Citizen LabはParagonのインフラを特定し、スパイウェアの証拠を発見した。
3. Paragonのスパイウェアは特定のアプリを狙い、発見が難しいとされている。

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