概要
Nvidiaの第2四半期の売上高の約40%は、わずか二つの主要顧客からのものであるとSECへの報告書で明らかになった。
この四半期の売上は前年同期比56%増の467億ドルと過去最高を記録し、AIデータセンターのブームが大きく牽引したが、その成長の多くは一部の顧客に集中していることが判明した。
具体的には、一つの顧客が売上の23%、もう一方が16%を占め、これらの企業は「Customer A」「Customer B」として記されている。
また、上期の売上では、Customer AとCustomer Bはそれぞれ20%、15%の割合を占めており、他に4つの顧客もそれぞれ14%、11%、11%、10%と貢献している。
これらの顧客はすべてNvidiaから直接購入するOEMやシステムインテグレーター、ディストリビューターの「直接顧客」とされ、クラウドサービス企業やコンシューマー向けのインターネット企業は間接的にこれらを通じてNvidiaのチップを購入している。
したがって、マイクロソフトやAmazonといった大手クラウド企業が実際に「Customer A」や「Customer B」である可能性は低いとみられるが、それらの企業は間接的に大規模な支出に関与している可能性もある。
NvidiaのCFO、Nicole Kressは、データセンター収入の半分を大手クラウドサービス提供者が占めていると述べており、同部門は同社の総収入の88%を構成していると伝えられている。
この集中度の高い売上構造はリスクも孕むが、分析者のDave Novoselは、大手顧客が豊富な資金とフリーキャッシュフローを持ち、今後数年間にわたりデータセンターへの投資を拡大する見込みがあるため、長期的にはプラス要因とも指摘している。
ポイント
- Nvidiaの第2四半期収益の約40%が2つの顧客からのもので、特定の顧客依存が高い。
- 1つの顧客は収益の23%、もう1つは16%を占め、直接購入が中心だが大手クラウド企業は間接的に関与。
- 収益集中はリスクだが、対象顧客は資金豊富で今後もデータセンター投資が見込まれるため展望は明るい。
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