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Patreonがアプリを更新し、Webでの購入が可能に―Appleの新ガイドラインを受けて

概要

Patreonは、新しいバージョンのアプリをリリースし、Web経由での支払いを可能にした。
これは、AppleとEpic Gamesの訴訟判決を受けての動きで、Appleがアプリ内課金以外の支払いリンクを許可するようになったためだ。
従来のiOSアプリ(バージョン125.4.1)では、クリエイターのサブスクリプションに加入するにはAppleの課金を利用しなければならなかった。
新バージョン(125.5.0)では、WebからクレジットカードやVenmo、PayPal、Apple Payを含む多様な決済方法で支払える選択肢が増えた。
ただし、Appleの課金方法は小さな文字で記され、「Join」ボタンの下に控えめに表示されている。
この変更により、ユーザーはAppleの内課金よりもPatreonのウェブサイトから支払う方向へ誘導される可能性が高い。
Patreonは、このアップデートが承認され、米国のユーザーに展開されつつあることを確認した。
アプリのアップデート後24時間以内に新たな決済体験が利用可能になる見込みだ。
また、PatreonはAppleにウェブ支払いのための承認を求めた申請も提出しており、その承認待ちの状態だ。
この動きは、Epic Gamesの訴訟勝訴によって、iOSアプリ内課金の規制緩和が進んだ背景がある。
2025年11月までに全クリエイターがiOS内課金に移行する必要があるとされた当時の計画は、今後変更の可能性が出ている。
Patreonは、現状ではサブスクリプション課金に留まる必要があるが、状況次第でその運用が柔軟になると期待している。
ユーザーやクリエイターへのサポートも継続しつつ、変化の行方を見守る構えだ。

ポイント

  1. Patreonの新アプリは、ウェブ経由での購入が可能になった。
  2. Appleのアプリ内課金に依存せず、他の支払い方法が利用できる。
  3. 法律変更により、クリエイターはApple手数料を回避可能になった。

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