概要
Firecrawlの共同創業者兼CEOのCaleb Pefferは、シリーズA資金調達の投資者を見つけた瞬間を鮮明に覚えている。サンフランシスコのBlue BottleでNexus Venture PartnersのAbhishek Sharmaと会談中、彼のジェスチャーが激しすぎて椅子から落ちそうになった際、Sharmaがそれをキャッチし、これが良好な投資者・創業者の関係性の象徴だとPefferは語る。火曜日に同社はNexusとShopifyのCEO Tobias Lütkeらから参加を得てシリーズAを発表した。Firecrawlは開発者やAIエージェント向けのオープンソースウェブクローラーと商用APIを提供し、ユーザーは35万人を超え、一流企業のShopifyやZapierも利用している。既に黒字化済みで、検索支援のAPIと自然言語プロンプト対応も間もなく導入予定だ。PefferはLütkeの投資参加を「最大の検証」と評価している。彼らは、試用申込み後に販売側からの接触を受け、再度Salesメールを送り、Lütkeから歓迎の返信を得たことも明かした。AIウェブクローラーは信用問題もあるが、AIトレーニングや情報収集に不可欠であり、同時にコンテンツ提供者がAI使用料を得る仕組みづくりにも取り組む。大手やスタートアップが取り組む中、Firecrawlは既にコンテンツ供給側とのマッチングを進めている点が優位だという。さらに、AIエージェントを雇用する求人広告を投稿し話題になったこともあり、最終的にAIチーフスタッフの採用を目指している。Pefferは、これらの経験や知見をDisrupt2025で語る予定だ。
ポイント
- Firecrawlは開発者向けWebクローラーを提供し、既に利益を出し、顧客はShopifyやZapierなど多彩。新APIや自然言語サポートも追加予定。
- CEOのPefferはShopify創業者Lütkeとの関係構築に成功し、投資獲得を実現。エンゲージメントは積極的なメールアプローチによるもの。
- 同社はAIクローラーの課題解決やコンテンツの使用料徴収など業界の問題に取り組み、AIエージェント採用やユニークな採用広告も話題に。


