概要
ロボマートは、自動運転配達ロボットの最新モデル「RM5」を発表した。
この四輪レベル4自動車は最大500ポンドを運び、10のロッカーで顧客の注文を収納し、複数の配達を同時に行えるバッチ配送を可能にしている。
同社はこのロボットを活用し、既存のフードデリバリープラットフォームに似たオンデマンド配送ビジネスモデルを展開する計画である。
具体的には、小売店と提携し、ロボマートのアプリを通じて自身の店舗を開設し、配達を行う仕組みで、UberEatsやDoorDashに似た仕組みだ。
異なる点は、配達料金が一律3ドルと低価格に設定されていることで、従来の複数料金体系よりも顧客にとって魅力的な選択肢となる。
創業者兼CEOのアハメドは、「自律型マーケットプレイスを構築している」と述べ、自動化したオンデマンド配達を推進している。
最初の展開市場はテキサス州オースティンで、今後数ヶ月以内に小売店のオンボーディングを開始し、遅くとも今年度中にサービスを開始する予定だ。
ロボマートは2017年設立で、2020年には車載型の「ストア・オン・ウィール」のパイロット運用を始めたが、今回のオンデマンド配送への進出は自然な流れとアハメドは語る。
彼は以前、英国でオンデマンド配達プラットフォームを運営していたが、人間のドライバー依存のコスト問題に直面し、自動化に注力した結果、ロボットによる配達コスト削減に成功したと述べている。
ロボマートは少額の資金調達(約400万ドル)で、5世代のロボットを開発し、自律型マーケットの展開に至ったことを誇りに思っている。
競争の激しい配達市場において、アハメドはロボマートが低コストと独自の自律配送ソリューションを提供し、将来的に消費者・小売店双方にとって魅力的な選択肢となると信じている。
ポイント
- Robomartが新たにレベル4自動運転ロボットRM5を発表、多種の注文を同時に配送可能な仕組みを持つ。
- 同社は、低コストのオンデマンド配送サービスを展開し、固定3ドルの配送料で競合他社と差別化を図る。
- 少額資金での開発と自動化技術の導入により、配送コストを最大70%削減し、独自の自動マーケットを構築中。


